退職後健康保険は任意継続するのと国保に入るのどっがお得?
退職後、家族の扶養にも入らないし、再就職先もまだ決まってない。
そんな場合、国民健康保険に加入するのと退職した職場の健康保険を任意継続するのってどっちがお得なの??
こんな悩みを解決します!
わたし自身2023年9月末に公務員を退職するのですが、
悩んだ結果、健康保険の任意継続を選びました
退職後無職となり、収入が0になるので、保険料は少しでも安く済ませたい!!
30代 既婚 子なし
8年勤めた職場を9月末に自己都合退職
前年度年収は約550万
退職後再就職の予定はなくしばらくゆっくりしたいけど、夫の扶養には入らない
この記事を読むと、同じように退職後、国民健康保険か健康保険の任意継続の2択で悩まれている方の参考のひとつになる記事になっています
それぞれの収入などに応じたお得な選択で、少しでも保険料を安く抑え、退職後のひと時を一緒に楽しみましょう♪
国民健康保険とは
国民健康保険制度は、他の医療保険制度(被用者保険、後期高齢者医療制度)に加入されていない全ての住民の方を対象とした医療保険制度です
都道府県及び市町村(特別区を含む)が保険者となる市町村国保と、業種ごとに組織される国民健康保険組合から構成されています
それって例えばどんな人が対象で、どのくらい払う必要があるの??
対象は、会社に勤めていないフリーランスや自営業、無職、年金受給者など社会保険やその他の医療保険制度に加入していない人です
気になる国民健康保険料は、
昨年の1月〜12月の所得で決まります
前年度の年収が約550万で、
約33,741円/月でした
※国民健康保険料金は、個々の年収や市区町村によって異なるようです
前年度の年収によって定められた国民健康保険料は、
今年の4月〜翌年の3月まで払います
よって、翌年4月からは今年の年収額に応じた保険料金に変わることになりますね!
健康保険の任意継続とは
任意継続は、退職日まで継続して2カ月以上勤務先の健康保険に入っており、かつ、退職翌日から20日以内に申請すると加入できる制度です
任意継続にすると、退職前は会社と折半だった健康保険料金が全額自己負担になります
保険料は、退職時の標準報酬月額か、加入者全体の標準報酬月額を平均したものを比べ、どちらか低いほうに保険料率を掛けた金額の全額になります
任意継続被保険者の標準報酬月額には上限があるため、一般的には高所得者ほど任意継続を選んだ方が有利になると言われています
難しい…それってどこを見ればわかる?給与明細に書いてあるの?
はい!!給与明細書の「共済短期掛金」として記載がありました
任意継続時は会社が折半してくれなくなるため「共済短期掛金」✖️2倍の金額が必要となります
14,569円✖️2倍
🟰 29,138円 でした
となると…
退職後の健康保険料を比較すると、
国民健康保険の場合 約33,741円/月
任意継続の場合 29,138円/月
わたしの場合、
任意継続の方が月々4,603円安い!!!
さらに、10月から翌年3月までの6ヶ月分だから…27,618円お得に!!!
また、嬉しいことに、2022年1月の改訂より、任意継続はいつでも国民健康保険に切り替えることができるようになりました!
任意継続の加入期間は被保険者の資格を取得した日から2年間ですが、次のいずれかの事由に該当するときは、途中で被保険者の資格を喪失できます
- 加入者(ご本人)が就職して健康保険等の被保険者の資格を取得したとき
- 保険料を納付期限までに納付しなかったとき
- 加入者(ご本人)が後期高齢者医療制度の被保険者の資格を取得したとき
- 加入者(ご本人)が任意継続被保険者でなくなることを希望する旨を申し出たとき
- 加入者(ご本人)が亡くなったとき
ただし、任意継続において注意点があります
それは、退職後の任意継続の場合、保険料は2倍になるけど、保証内容は手薄くなる点です
退職前は、保険給付、休業給付、災害給付が保証されていたところが、保険給付と災害給付のみとなります
保険給付 | 療養費、高額療養費、出産費、埋葬料、移送費 |
災害給付 | 弔慰費、家族弔慰費、災害見舞金 |
休業給付 | 傷病手当金、出産手当金、休業手当金、育児休業手当金、介護休業手当金 |
傷病手当金や出産手当はもらえないないようです…… 残念
国民健康保険料と任意継続はどっちがお得か調べる方法
人それぞれ年収やお住まいの地域も異なるため、ご自身の国民健康保険料と任意継続した場合の料金をそれぞれ調べ、比べるのが1番確実です
国民健康保険料を調べる方法
さまざまなサイトで簡単シミュレーションできるけど、本当に合ってるのか不安…
国民健康保険料についてはお住まいの区の区役所保険年金課又は出張所で相談が可能です
わたしは、実際に区役所に行き相談しました
前年度の年収など、すでに確定申告済みのため、持参物品は不要です
ほんの5分もかからないうちに調べ、教えていただきましたよ♪
任意継続した場合の保険料を調べる方法
「健康保険の任意継続とは」にも記載していますが、給与明細書の「共済短期掛金」の金額を2倍した値になります
ただし、職種によって記載名が異なる場合がありますので、勤務先の総務課で確認することをおすすめします
実際にわたしも、総務課で、「任意継続したいのですが、月々いくらになりますか?」と問い合わせ、確定した金額を教えていただきました♪
手間はかかるけど、6ヶ月で27,618円もお得になるならきちんと調べてみるメリットは大きいな!
国民健康保険と任意継続どちらにするか決断する前に知っておいて欲しいこと
それは…
任意継続から国民健康保険への切り替えはいつでも可能ですが、いったん国民健康保険にすると任意継続に戻ることはできないということです!
国民健康保険だけでなく、夫の扶養に入った場合も同様です
また、任意継続になると休業給付が受けられなくなりますが、国民健康保険も同様に休業手当にあたる、「傷病手当」「出産手当」「育児手当」の休業保障は受けられません
さらに、高額療養費については、収入額の区分により異なるため、任意継続した場合の方が多く補償を得られる場合があります
いずれにしても、退職後は、任意継続か、国民健康保険に切り替える手続きが必要となります
それぞれ期日を過ぎると大きな負担が生じる可能性があるため、必ず早めに手続きを行う必要がありますね!
まとめ
退職後の健康保険について、個々の前年度の年収などにより国民健康保険と任意継続した場合の料金は異なるので、事前に確かな料金を確認するのが良さそうです
わたしの場合は、任意継続の方がお得でしたが、国民健康保険の方がお得な方もおられると思いますので、ご自身に合った健康保険を知るための参考の一つになれたら幸いです
ちなみに、わたしは退職後ひとまず再就職はしない予定なのですが、翌年4月からの国民健康保険料は、今年度1月から9月までの所得のみとなり、前年度より安くなるため、そのタイミングで国民健康保険に変えるかもしれないです☆
もちろんその際も、区役所でどのくらいかかるか確認して判断しようと思います!
皆さんの退職後のひと時が、より有意義な毎日となりますように…☆彡