ロースイーツの作り方!基本材料とナッツの浸水について
ロースイーツは、甘いものを我慢せずに綺麗を叶えられる最強のスイーツですよね♪
焼き菓子のようにオーブンで加熱せず、小麦粉などの粉物を使わないスイーツであり、ロースイーツならではの特徴があります
この記事では、ロースイーツの基本の材料と、ナッツの浸水理由や浸水時間についてお伝えしています♪
ロースイーツの基本の材料
ロースイーツは、小麦粉や乳製品、白砂糖を使用しないveganスイーツです
そのため、従来のスイーツに使う材料を、ロースイーツ用の材料に置き換える必要があります
それぞれの代用品については以下の通りです♪
ロースイーツでの代用品
従来のスイーツ | ロースイーツ |
小麦粉 | ナッツバルブ(ナッツミルクを作った後の搾りかす)、ナッツフラワー(ナッツミルクの搾りかすを乾燥させ粉末状にしたもの)、粉末にしたナッツ |
ミルクとクリーム | ナッツや種 |
バター | ココナッツオイル、カカオバター、アボカド、ナッツや種 |
白砂糖 | ハチミツ、デーツ、フルーツ、ココナッツシュガー、メープルシロップ |
ゼラチン | アイリッシュモス |
卵 | チアシード、サイリウムハスク(オオバコパウダー)、レシチン |
ナッツやココナッツオイルなど馴染みのあるものの中に、聞きなれない名前の「アイリッシュモス」や「レシチン」!
これらは一体なんでしょう?
アイリッシュモス
アイリッシュモスとは、海の中に生息する海藻の一種です
火を通さなくてもゼラチンのような働きをしてくれる優れものです
また、たんぱく質や、鉄、マグネシウム、リン、カリウム、亜鉛などの栄養素が豊富に含まれており、免疫力を高める働きがあると言われています
さらに、デトックスをサポートする硫黄や、代謝をサポートするヨウ素も豊富に含まれており、ダイエット効果に加え、体液を浄化する作用で血液が綺麗になり栄養分を吸収しやすい体にしてくれます
レシチン
レシチンは、リン脂質の一種で、細胞膜を構成する成分です
そのため、人体の健康を維持するために重要な成分と言えます
- 乳化作用
- 酸化防止作用
- たんぱく質やでんぷんとの相互作用
- 保水作用
- 生体膜・細胞膜の主要成分
- 情報伝達物質(アセチルコリン)の材料
- 脂質の吸収を助ける
- 脂肪肝の改善
- 神経細胞の主成分
レシチンは、大豆レシチンと、卵黄レシチンの2種類があり、それぞれの特徴は以下の通りです
大豆レシチン | 卵黄レシチン | 大豆・卵黄でレシチン | |
特徴 | 血液中の滞在時間が長い | 脳の神経系を正常に保つフォスファチジルコリンの含有量が高い | 肝臓の脂質代謝をサポートするコリンが含まれる 脂溶性ビタミンの吸収を助けたり血流を良くするレシチンが含まれる |
健康効果 | 悪玉コレステロールを抑制(ダイエット効果) 動脈硬化や高血圧の改善 | 記憶力の向上 認知症の予防 | 肝機能を高める 脂肪肝・肝硬変の改善 肥満予防 美肌 |
- 卵黄
- 大豆
- 大豆製品(豆腐、味噌、納豆)
- うなぎ
- レバー
- うに
- 銀杏
原材料の代用品
材料 | 代用品 |
クリーム用の柔らかいココナッツの果肉 | カシューナッツ |
クリーム用のカシューナッツ | マカダミアナッツ、ヘーゼルナッツ、松の実 |
ミルク、クッキー、ケーキ、タルトクラスト | 好みのナッツや種 |
タルトクラスト用のデーツ | 好みのドライフルーツ |
クリーム用の甘味料としてのデーツ | 好みの甘味料(ハチミツ、アガベシロップ、メープルシロップ) |
レシチン | なければ省略可 |
ココナッツオイル | カカオバター |
アイリッシュモスペースト1/2カップ | 寒天粉小さじ1/2をお湯1/2カップで約1分溶かした |
ナッツの浸水について
ナッツの浸水はなぜ行うのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
ナッツの浸水には、ひと手間を加えてまで行うだけの理由があります
ナッツの浸水理由
ナッツの浸水には、調理面と栄養面の2つの理由があります
調理面
●滑らかな食感を作る
ロースイーツの主な材料がナッツであり、ナッツを乾燥した固い状態のままミキサーやフードプロセッサーにかけても細かい粒子までは粉砕されにくいため、水に浸し柔らかくするためです
●フードプロセッサーなどの機器への負担を減少させる
ナッツや種子を浸水で柔らかくすることでフードプロセッサーなどにかける負担を軽減させます
●味を向上させる
アーモンドやクルミについている茶色い薄皮に含まれているのは、渋み成分のタンニンです
ナッツの他にもオリーブオイル・お茶・赤ワイン・渋柿などにも含まれています
ナッツを水に浸けることに事により、タンニンが水に流れ出て強かった渋みがマイルドになり、食材が本来持つ甘みもより感じられるようになります
栄養面
●酵素阻害物質を減らし、酵素を活性化させる
普段、私たちが酵素の含まれた食品を食べると、その食品中の食物酵素が、体内にある消化酵素の働きを助けてくれます
そして、その消化酵素の力で、食べた物を分解し、腸から栄養素が吸収されています
しかし、生のナッツや種子には、時期尚早に発芽するのを防止するために『酵素阻害物質』が含まれており、そのまま摂取すると栄養を効率よく吸収することができません
しかし、この『酵素阻害物質』は、浸水させることで減少させることができます
また、浸水させることで、『酵素阻害物質』が中和され、発芽が始まり活性化されます
食物は発芽する時、成長するための強力なエネルギーを生み出し、生命力や、酵素、栄養素の量を自らの力で増やします
さらに、複雑な要素が酵素によってシンプルな形に分解されるため、栄養素が消化吸収されやすくなるのです
●フィチン酸を減らす
フィチン酸には、鉄・亜鉛・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルの吸収を阻害する作用があるとされており、浸水することでフィチン酸を減少させることができます
ナッツの浸水方法
ナッツをよく洗い、たっぷりの水に浸します
浸水時間は固さや大きさによってそれぞれ異なります
種類 | 浸水時間 | 浸水後の出来上がり量 |
アーモンド | 浸水8〜12時間 | 1カップ→1と1/2カップ |
カシューナッツ | 浸水2〜4時間 | 1カップ→1と1/2カップ |
ヘーゼルナッツ | 浸水4〜8時間 | 1カップ→1カップ |
マカダミアナッツ | 浸水なしまたは2〜4時間 | 1カップ→1カップ |
松の実 | 浸水なしまたは2〜4時間 | 1カップ→1と1/4カップ |
クルミ | 浸水8〜12時間 | 1カップ→1と1/2カップ |
かぼちゃの種 | 浸水6時間 | 1カップ→2カップ |
ごま(外皮なし) | 浸水8時間 | 1カップ→1と1/2カップ |
ごま(外皮あり) | 浸水4〜6時間 | 1カップ→1カップ |
ひまわりの種(外皮なし) | 浸水6〜8時間 | 1カップ→2カップ |
浸水後は水を捨て、流水で洗い、ざるにあげます
チアシード、ココナッツ、ヘンプシードは浸水不要らしいぞ
そうなんだ!ナッツの種類によって浸水の時間が違うし量も増えるから気をつけないといけないね!
まとめ
ロースイーツ作りに欠かせない基本的な材料と、ナッツの浸水についてお伝えしました
きっと、これらを知っているとレシピのアレンジや応用がきいて、ますますロースイーツ作りが楽しくなりますよね★
ぜひ、ご自身にしか作れない、ワクワクするような夢のロースイーツ作りをお楽しみください♪