紫外線とは?肌ダメージを防ぐそれぞれの対策について
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夏は紫外線が強く日焼けしやすい
女性に限らず、ほとんどの方が、夏の日焼け対策は意識していることと思います
それは、夏場は日焼けしてすぐに肌が黒くなるなど、日焼けを体感しやすいためと考えられます
しかし、紫外線が降り注いでいるのは、夏場だけではありません
紫外線は肌のダメージ、肌老化の原因となりますから、紫外線と上手く付き合っていくことは美肌において欠かせません
この記事では、紫外線の種類と、それぞれの対策についてをお話しています♪
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紫外線のUBAとUVBの違いだけ知りたい方は、最後の『まとめ』を見てみてね♪
紫外線とは
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紫外線は太陽光のうちの1種です
太陽光には波長の長さの順に『赤外線・可視光線・紫外線』の3種類があります
さらに紫外線は波長の長さの順に『UVA・UVB・UVC』の3つに分けられます
3つの紫外線について詳しく見ていきましょう♪
UVA
UVAは、3つの紫外線の中で、1番波長い(315-400nm)波長を持つ光です
紫外線の中でも有害度の高い波長は、太陽から地表へ降り注ぐ前にオゾン層によって吸収される場合がほとんどです
しかし、UVAはオゾン層を突き抜けやすい波長のため、人々の肌にも多く降りかかります
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人の肌に当たる紫外線の9割がこのUVAらしいよ!
UVAが降り注ぐ量は、春先から増え始めて、5月頃がピークです
基本的に暑い時期に多いですが、秋冬でも夏の半分ほどが降り注いでいるため、1年中油断できません
また、UVAは晴れの日だけでなく、曇りでも60%、雨でも30%が降り注いでいます
UVAは窓ガラスを通り抜け、室内の壁や床を反射するほど透過性・反射性が高いです
そのため室内や車内にいるときでも、窓から侵入してきたUVAを浴び続ける可能性がありますので、曇りの日や室内でも対策が必要です
UVAが肌に与える影響
皮膚は肌表面から順に、『表皮→真皮→皮下組織』の3層で構成されています
UVAは、皮膚表面の表皮だけでなく、さらに深い真皮層にまで侵入するため、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリや弾力、うるおいを保つ成分を破壊します
そのため、太陽光に当たる度に、肌の内側から弾力を無くし、今あるシミをより濃くします
UVAはたくさん浴びた日でも、肌にすぐ目に見えて分かるほどの変化はありません
しかし、ダメージは目に見えずとも蓄積していき、知らず知らずのうちに張りのないたるんだ肌へと導きます
人は歳を経るごとに肌は衰えるものですが、UVAを浴びた累計時間が長いほど肌老化を招くと言われています
具体的な肌への影響としては、下記の通りです
●張りがなくなる
UVAは皮膚の中にあるコラーゲンやエラスチンといった、皮膚を内側から押し上げるために必要な美容成分を減らします
そのため、肌は弾力を失い、張りのない姿に変わります
●たるみができる
重力がある地球で暮らしていく中で、張りのなくなった肌には、重力に逆らえず、皮膚はどんどん下方向へと落ち、たるみが生じていきます
●シワが増える
肌はたるみが進むと、たるんだ皮膚の下に段差ができ、シワが生じてしまいます
- 肌の赤み、黒ずみなど日焼け症状にあまり関与しない
- UVAが肌に当たると、皮膚の真皮にまで影響を与える
- 皮膚の深くまでじわじわとダメージを与え、肌のたるみ・シワの原因となる
- 春先から夏場にかけて多いが、年間を通して常に降り注いでいる
- 光の透過性が高く、雲や窓ガラスも突き抜ける
UVB
UVBは、UVAの次に長い波長(280-315nm)を持つ光です
UVBは人の肌に当たる紫外線のうちの1割程度で、これは、UVBがUVAと比べてオゾン層や雲に阻まれやすい波長のため、地表へ到達する前に量が少なくなるためです
照射量は、UVAと同様に、暖かかくなる春先から夏場にかけて増加しますが、秋冬はピーク時の約1/4と少ないです
また、光の透過性は低く、建物や日傘などの遮蔽物があると、その先までは届きにくいです
UVBが肌に与える影響
UVBは降り注ぐ量が少なくとも、短時間で皮膚の表面に強く影響を与えるのが特徴です
日焼けによる肌の変化として現れる、肌の赤み(炎症)や色素沈着(シミ)の7割以上がUVBによって引き起こされています
照射量が少ないとはいえ、短時間でも浴びると肌に与えるダメージは激しく、皮膚がんになるリスクも高まると言われています
UVBは基本的に暑い時期に多く降りかかる紫外線です
冬は少なく、4月頃から増え、夏にピークをむかえ、9月頃を超えてまた減少します
とはいえ、冬場も0ではないため、年間を通して対策は必要です
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日焼けで起こる肌の赤みや黒ずみは、このUVBが原因なんだね!
具体的な肌への影響については、下記の通りです
●炎症が起こる
UVBを浴び続けると肌は傷つき、炎症を起こします
炎症の程度によっては赤みが生じて火照ったような熱を持ち、ヒリヒリとした痛みを伴います
強い炎症の場合は放っておくと火傷・水ぶくれになる可能性もあります
●色素沈着が起こる
色素沈着とは、皮膚内でメラニンという黒い色素が排出されず残った状態です
皮膚は紫外線が当たると、紫外線の影響を抑えメラニンをたくさん生産し、肌のダメージを抑えてくれています
そして役目を終えたメラニンは通常、皮膚のターンオーバーと共に排出されますが、UVBによる炎症が強いと、肌のターンオーバー周期が乱れます
その結果、ターンオーバーで正常に排出されなかったメラニンが皮膚内に残り、肌は黒いままとなり、シミをもたらします
- UVBは降り注ぐ量は少ないが、短時間で皮膚の表面に強いダメージを与える
- 特に4月〜9月は照射量が多く要注意
- 日焼けによって生じる肌の赤みやシミの原因の7割以上をしめる
- 肌へのダメージが強いため、短時間でも皮膚がんになるリスクがある
UVC
UVCは3つの紫外線の中で一番短い波長(100-280nm)の光です
太陽から地表へ降り注ぐ前にオゾン層で全て吸収されるため、基本的に私たちの肌へは届きません
もしも肌に当たれば、目の角膜炎や皮膚がんの発症など、強いダメージを引き起こす最も有害な紫外線です
UVCは今後、環境汚染などでオゾン層の破壊が進んだ際に、地表に到達する可能性があるのではないかと言われています
それぞれの紫外線対策
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UVCは、太陽から地表へ到達する前にオゾン層で吸収され、私達は浴びる心配がありませんから、UVA、UVBの対策について見ていきましょう♪
UVAの対策
UVAは、1年中降り注ぎ、皮膚の深くまでダメージを与え、たるみやシワをもたらします
また、透過性が高く、雲や窓ガラスも突き抜けるため、完璧に守るためには常日頃からのケアが大切です
具体的な対策は、次の通りです
日焼け止めは『PA』をチェックする
日焼け止めによく記載されている「PA」とは、「Protection Grade of UVA」の略称です
PAはUVAに対する防止力を示しており、「PA+」「PA++++」などのように記載され、+の数が多いほど防止力が強いことを示します
- PA+:効果が
- PA++:かなり効果がある
- PA+++:非常に効果がある
- PA++++:極めて高い効果がある
UVBの対策
UVBは降り注ぐ量は少ないですが、短時間で皮膚の表面に強くダメージを与え、肌の赤みやシミをもたらし、長時間浴びると軽い火傷のようになることもあります
特に4月〜9月は要注意です
UVBの光の透過性は低いため、なるべく早く光を遮ることが大切です
具体的な対策は、次の通りです
日焼け止めは「SPF」をチェック
日焼け止めによく記載されている「SPF」とは、「Sun Protection Factor」の略称で、UVBに対する防止力を示しています
SPFは「2〜50」の数字でレベルが示されており、「50+」と書かれている場合は50以上であることを示し、数値が大きいほど防止力は強くなります
これは、「SPF1」を約20分として、効果が持続する時間を示したものです
つまり、「SPF20」と表記された日焼け止めなら、つけてから約6時間半は紫外線を防止できるということです
ただし、数値が多いほど、肌への負担も大きくなるため注意が必要です
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何もしないままUVBを浴びた場合、約15分で日焼けするらしいよ
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普段の生活だったら、SPF10でも十分なんだね
肌を冷やす
UVBを浴び続けると、軽い火傷のように肌が熱を帯びていきます
熱を放っておくと肌の水分も蒸発してさらなるダメージを招きます
肌の状態に違和感を覚えたら、濡れタオルや氷水で冷やし、熱で失った水分を取り戻すために保湿することが大切です
UVA、UVBに共通する対策
UVケアアイテムを使う
日傘・帽子・手袋などが、肌への負担がなく最も効果的でおすすめな対策です
UVAは室内にも侵入するため、UVカット機能のあるシールやカーテンを活用するのもおすすめです
サングラスをかける
紫外線は肌だけでなく目にもダメージを与えます
目の水晶体の奥にある網膜にまで届き、角膜炎、白内障などの目の病気になるリスクがあります
また、紫外線は目に見えませんがメラニンが視界に入ることで、脳が「メラニン(シミ)を作れ」と皮膚に命令を下すとも言われています
ビタミンを摂取する
身体は紫外線を浴びると活性酸素を増やし、肌を傷つけてしまうため、活性酸素を抑える働きがあるビタミン(特にビタミンA、C、E)の摂取が有効です
特にビタミンCにはシミの生産を抑えたり、シミを薄くしたりする効果があります
日焼け止めを正しく塗る
日焼け止めと言っても、たくさんの種類がありますよね
SPAは数値が高いほど、PAは+が多いほど、日焼け止め効果が高くなります
ただし、その分肌への負担も大きくなるため、それぞれの目的に合わせ選択することが大切です
それぞれの日焼け度めに推奨されている場面は以下の通りです
PA +〜PA++ SPF10〜20 | 日常生活 散歩、買い物 |
PA+++ SPF30以上 | 屋外で行う軽いスポーツ レジャー |
PA++++ SPF50以上 | 炎天下のお出かけ リゾート地で行うマリンスポーツ |
また、適した日焼け止めを選んでも、使い方が間違っていれば正しい効果は得られません
塗る量が少なかったり、朝塗ったまま夕方まで放置していたりすると、紫外線を十分にカットできず日焼けしてしまう原因になります
日焼け止めを塗る際は、十分な量を手に取って肌にのせ、ムラなく伸ばすことが大切です
塗ってから時間が経つと、衣服でこすれたり汗をかいたりして流れてしまうことがあります
そのため、SPFの値にかかわらず、2~3時間置きに小まめに塗り直すことが大切です
まとめ
紫外線の、UVA、UVB、UVCのそれぞれの特徴と対策について見てきました
最後に、UVAとUVBのさまざまな特徴の違いのまとめです♪
UVA | UVB | |
肌ダメージ | 真皮層 | 表皮層 |
症状 | 張りの低下、たるみ | 赤み、黒ずみ、シミ |
トラブルになる早さ | じわじわ蓄積 | すぐに変化 |
照射量 | 紫外線のうちの約9割 | 紫外線のうちの約1割 |
時期 | 1年中(特に春場〜夏場) | 4月〜9月(1年中あり) |
光の透過性 | 高い(雲や窓ガラスも通る) | 低い(日傘などで防げる) |
日焼け止めの注意 | PAを見る | SPFを見る |
UVA、UVBともに、夏場に紫外線量は増加しますが、年間を通して紫外線は常に降り注いでいます
正しい紫外線対策を行い、肌老化を防ぐことで、いつまでも若々しいお肌を保っていきたいものですね☆彡